恋のモヤモヤに、読むおくすり。

【気分別】不倫・夫婦の修羅場を描いた漫画おすすめ4選——今夜のあなたに効く一冊を

不倫や夫婦の修羅場を描いた漫画は、ただの覗き見趣味では終わりません。裏切られた人の感情を代弁してくれたり、自分の結婚生活を点検するきっかけになったり、読む人の状態によって効き方が変わります。

今回は「今夜どんな気分か」で選べるように、4作を処方箋スタイルで紹介します。すべて実在の完結済み・刊行済み作品なので、今夜から読めます。

1.『サレタガワのブルー』(セモトちか)——スカッとしたい夜に

愛妻家の夫・暢が、妻の不倫に気づくところから始まる復讐劇。「サレた側」の痛みを徹底的に描いたうえで、泣き寝入りせずに動き出す主人公を追えるので、読後は胸のつかえが下ります。マンガMee(集英社)連載、全15巻完結。2021年にドラマ化もされました。

こんな夜に: 裏切りへの怒りを、誰かに代弁してほしいとき。

2.『消えたママ友』(野原広子)——人間関係にモヤモヤする夜に

子どもを置いて突然消えたママ友・有紀ちゃん。残された3人が「仲良しだったのに何も知らなかった」事実と向き合っていく、ミステリー仕立ての人間ドラマです。手塚治虫文化賞短編賞受賞、1冊完結(KADOKAWA)。

こんな夜に: 表面上うまくやる人付き合いに疲れたとき。1冊なので今夜中に読み切れます。

3.『あなたのことはそれほど』(いくえみ綾)——心理戦のひりひりを味わいたい夜に

初恋の人と再会した美都が落ちていくW不倫。感情を爆発させる修羅場ではなく、静かに温度が下がっていく心理劇の怖さが本領です。全6巻完結(祥伝社)、2017年に波瑠さん主演でドラマ化。

こんな夜に: 綺麗事ではない人間の底を、じっくり読みたいとき。

4.『離婚してもいいですか? 翔子の場合』(野原広子)——自分の結婚を見つめ直したい夜に

派手な不倫も殴り合いも出てきません。夫の顔色を伺いながら暮らす主婦・翔子の「離婚したいと思わない日はない」日常が、淡々と描かれます。レタスクラブ連載の1冊完結(KADOKAWA)。劇的な事件がないからこそ、「うちのことだ」と刺さる人が続出した作品です。

こんな夜に: 「私さえ我慢すれば」が口癖になっているとき。

選び方のヒント

迷ったら、いまの感情に一番近いものではなく、いま欲しい結末に近いものを選ぶのがおすすめです。怒りを晴らしたいなら1、静かに整理したいなら2か4、感情の解剖を眺めたいなら3。

漫画は逃避ではなく、感情の整理棚です。今夜のあなたに合う一冊が見つかりますように。